カミーユ・フォルネ社が時計ベルトに用いる素材は最高級のものだけに限られます。
クロコダイル、リザード、オーストリッチ、カーフなどさまざまな素材の中でもさらに厳選された第一級品のみを使用しているばかりでなく、芯材や裏材に至るまで徹底した素材選びと日々の絶え間ない研究開発が行われています。

非常に美しい斑(フ)を持つ「ミシシッピ・アリゲータ」の皮革を初めて時計ベルトに使用したのはカミーユ・フォルネ社ですが、今では養殖されるミシシッピ・アリゲータの全捕獲量の45%を毎年フォルネ社が買い付けるまでに至っています。
そして、製品作りにはそれらの素材の中から品質に見合ったものだけを使用するという徹底した管理が行われ、選択に漏れた大量の皮革は他のバックメーカーや同業者に行き渡ります。

あくまで天然素材にこだわり芯材には柔軟性の高い革製の素材を、また、一般的に裏材には肌へのいたわりから特殊になめした子牛革を使用しています。ベルトの胴元にグラスファイバーを用いることによりベルトを時計本体に装着したときの革のゆがみを防ぎ、ベルトが古くなってもひとりでに本体から外れ落ちてしまうことのないよう配慮されているため、ベルト幅は1ミリ単位で作られます。

一般的に、カミーユ・フォルネ社製の時計ベルトの裏材には汗や酸度に比較的強い「アルサベル」という上質な子牛革が用いられます。このアルサベルは、表面にコーティングを施していないので通気性に優れ、肌への負担を最小限におさえることのできる素材といえます。こうした革そのものの特長をうまく活かした製品作りへのこだわりもカミーユ・フォルネ社の大きな特長のひとつと言えます。
また、「クロコダイルプレステージ」のようにベルトの表側に使う革を裏地にも採用したり、時には裏材に合成素材を用いるなどバリエーションが豊富なことからもカミーユ・フォルネ社のベルト作りへのこだわりが覗えます。
フォルネのこだわりはバックルにも表れています。バックルにはどのような用途やタイプの時計にも合うようにクラシック調の留め金を使用している他、1910年にカルティエが考案した「Dバックル」と呼ばれる延長式のバックルを取り揃えるなど、カミーユ・フォルネ社の製品へのこだわりは時計ベルトのみならず細部にまで及んでいるのです。

このことからもカミーユ・フォルネ社が時計ベルトを時計の単なる付属品と考えるのではなく、腕時計をより一層引き立てるファッションアイテムとして認識していることがよくお分かり頂けると思います。その先駆けとして、カミーユ・フォルネ社は時計ベルト業界で初めて時計雑誌に商品広告を掲載するという快挙を成し遂げ、周囲を大変驚かせたというエピソードはあまりにも有名です。
この製品に傾ける深い情熱とこだわりの精神を例にみても、なぜカミーユ・フォルネ社がカルティエ、パテック・フィリップ、ショパールをはじめとする世界中の数多くの超一流ブランドから長年にわたり高い信頼と支持を受けつづけているのか、その理由をお分かりいただくことができるでしょう。